検索
  • JOJI

アクアポニックスシステムとエデンの園

更新日:2021年11月26日


ジャジャーン!!!!!

8月から制作に取り掛かっていた我が家のアクアポニックスシステムがいよいよ

完成した!!


いざ出来てみると、なんか工場のような風貌であるが、それがカッコいい!!

メインカラーがライトグリーンなので、まるでジオンのモビルアーマーのようである。

耐震用に張り巡らせた金属製の足がいい感じの味を出しているではないか!!


でもこれは「Aquaponics(アクアポニックス)」といって、水産養殖の「Aquaculture(アクアカルチャー)」と、水耕栽培(土を使わず水で栽培する農業)の「Hydroponics(ハイドロポニックス)」からなる造語で、魚と植物を同じシステムによって育てる無農薬、無化学肥料、かつ循環型で持続可能な、SDGsの現代社会における新しい農法なのである!!


それではまず、簡単にこのシステムが何なのかを説明してゆきたいと思う。

上の段のグリーンボックスは「野菜ベット」と言って、植物や野菜を育てる場所となっている。上下ともに200リットルの大容量ボックスの上の段には、現在ハイドロボールという焼いた粘土のボールを敷き詰めている。このボールには小さい気泡が空いていて、その中に微生物が住み付くように出来ている。


水は絶えずパイプを通じて上から下へ、また下から上へと循環しているので、そこは微生物の豊かな住まいとなる。そしてこの微生物の働きによって、魚が排出したフン(PH)が分解され、植物にとって必要な栄養素(NO3)へと変えられてゆく。それは正しく、この地上において行われている神さまが造られた生態系の循環システムそのものである。


これからの季節のことを考えて、植物はキャベツ、ブロッコリー、フェンネル、パセリ、ローズマリーなど、秋冬に強い植物たちを植えた。

代わって下の段のグリーンボックスは魚のための貯水タンクとなっている。現在12匹の錦鯉たちが元気に泳いでいる。色鮮やかでとてもきれいである。


今の季節だと寒いので、サーモメーターが必須であるが、鯉は寒いと全く動かなくなって冬眠してしまうので、そうするとエサを食べなく成り、植物の栄養素の元となるフンをしなくなってしまうので、絶対装備が必要だ。

ここには不思議な関係性の美学がある。それはこのアクアポニックスというシステムが、魚と微生物と植物という三つの生態系がバランスよく生かされて、初めて機能するものであるからだ。そこが魅力的なポイントである。


また上の段に設けている丸い灰色のプラスチックの蓋が、オートサイフォンという仕掛けであるのだが、これがあることによって、電気がなくとも水が一定量まで増えると自動的に下へ排出され、すべての排水が終わると、再び水槽に一定量の水を貯めてゆく。その繰り返しの中で、植物の根は水と酸素を十分に吸収し、健全に成長してゆく。


引用元:(株)アクポニ「はじめてのアクアポニックス」P10


そのオートサイフォンの仕掛けを利用したシステムが、通称F&Dシステムと呼ばれるもので、私が今回制作したものである。

これはFlood & Drain Systemと呼ばれ、上述したオートサイフォンの原理を利用して、定期的に上の野菜ベットに貯水、そして下の水槽に排水を繰り返し、水を循環させるシステムである。


このような水の循環の中で、植物と魚が微生物を媒介として成長するシステム、それがアクアポニックスのシステムなのである。


引用元:(株)アクポニ はじめてのアクアポニックス P88


繰り返し説明をすると、まず魚がエサを食べてフン(PH)をする。するとその魚が排出したフン(PH)が水の中に溶け込み、それが水槽の中の水や、ハイドロボールの中に住んでいる目に見えない微生物によって分解され、植物が成長するために必要な栄養素(NO3)を作る。その栄養素を植物が根から吸収し、きれいになった水がサイフォンの原理によって、再び下の水槽へと流れてゆく。


そのためにまず日々の植物への水あげが不要となり、また水槽の水換えが不要となる。なぜなら同じ水が微生物の働きによって植物の栄養素となり、また魚にとってきれい水となるからだ。実際に水の使用量も通常の農業に比べてアクアポニックスの場合は、わずかに10%程度であり、また魚から提供されるフンという天然肥料によって栽培しているので、農薬も化学肥料も一切使わない100%オーガニック(有機栽培)な農法であり、環境にとてもやさしいのである。


さらにアクアポニックスは、不思議なことに見ていて飽きないというか、純粋に面白い。そのためフロリダのディズニーランドにはアクアポニックスの巨大施設があるのだが、それは人を魅了する何かを持っているからだろう。またそれは魚の成長と植物の成長を一度に楽しむことが出来るものでもある。


それゆえにアクアポニックスは、現在とても注目されている農法なのだ。



ちなみに私がアクアポニックスに興味を持ったのは、農業に興味があったからではない。今でこそ家庭菜園をやっているが、それが理由でもない。面白いことに「庭」に興味があったのがその初まりだった。庭と言っても私が言っているそれは、ただの庭のことではない。それは聖書の創世記にある「エデンの園」のことを指している。

Wikipedia:エデンの園より エラストゥス・ソールズベリー・フィールド画


そこは神さまと人とが共に住まう場所であり、動物も鳥も魚も植物も、みな平和に暮らしていた、完全なる調和の場。最初の人であるアダムとイブも、神さまによって造られ、そこに置かれ、神さまからの命によって、他の被造物に名を与え、その生態を理解し、それに愛を注ぎ、成長させることを仕事とし、その営みの中に、主にある喜びを覚えていた。


またその庭には様々な果樹や花々が色鮮やかに実をつけ、また花を咲かせ、辺りには豊かな草木が覆い茂り、空の生き物、地の生き物、また川や海の生き物たちが、弱肉強食という捕食をベースとした関係性によってではなく、互に助け合い支え合いながら生きていた。それは実に多彩で、多種多様な「命」によって構成されていた。そんなエデンの園のイメージに、私はずっと魅せられてきた。


だから現代においても、特に西洋諸国においては、庭を想う時、たとえそれが無意識であれ何であれ、エデンの園のイメージがそこにはある。だから西洋諸国では、昔からエデンの園をこの地上に再現しようとする様々な試みが成されて来た。そしてその結果、近代庭園というものが造られて来た。


イギリスの哲学者であり神学者でもあるフランシス・ベーコンが言ったセリフに、


「全能なる神ははじめに庭を作った。。。実に庭とは、人間の持つ喜びの中で最も純粋なものである。」という言葉がある。


神さまがこの宇宙を創造された時、太陽に月、また宇宙を形成しているあらゆる星、また地球における広い海、豊かな川、また山や森や平地などを作られた。だからこの地球は、水と緑に囲まれた美しい調和のある自然を有している。


そしてその環境の中に、すべての動物、鳥、魚、そして人が造られた。そして最後に、人の住む場所として、神さまはエデンの園を設けられた。そこは罪と死のない永遠の園であり、美しい自然に囲まれ、肉食動物と草食動物がお互いに捕食することなく、平和に過ごしていた。それは神の全き調和によって成り立っており、全ての人の心の奥底で、今も求められている魂の楽園である。


しかし人がサタンの誘惑によって、神さまの命を破り、善と悪の知識の実を食べてしまい、罪人となってしまったことによって、最初の人であるアダムとイブは、その楽園であるエデンの園から追放されてしまい、神と共に永遠に生きる者から、神との関係が断絶され、罪と死によって、限られた生を生きる者へと変えられてしまった。


それ以来、人々の心の中には、かつての永遠の楽園であるエデンの園への憧憬が生まれるようになり、そしてその思いは、永遠を想う人の心の中で、次の世代へと語り継がれていった。


だから人はどの時代においても、かつて神が作られた楽園であるエデンの園をこの地上に再現しようと、古来より様々な試みを行ってきた。それは永遠なる神を想う人の想いの純粋な現れであり、人はその中に癒しを求め、また喜びを覚えてきた。


そして私は不思議なことに、このアクアポニックスというシステムの中に、エデンの園の姿の一端を垣間見ている。それはこのアクアポニックスというシステムが、神さまがエデンの園において造られた生態系のシステムによって成り立っているからだ。


つまりそれは、互いの生態系が互いに助け合って存在し、どれが欠けても機能せず、魚、微生物、植物、その三者が弱肉強食の関係性によってではなく、また農薬や化学肥料のような人為性によってでもなく、それらは純粋に神さまが創造された相互補完の関係性によって成り立ち、また機能している。


だからそこには、農薬や化学肥料などの人為性は必要ない。なぜならそんなものを投入すれば、魚と微生物を殺してしまうことになるからだ。


お互いに生かし合う関係性こそが、アクアポニックスなのだ。もちろんこの地上における生態系の関係性自体がそうであるのだが、それをひとつのシステムの中で俯瞰できるところに、その良さがある。さらにそれは弱肉強食の世界でもなく、互いに生かし合う関係性の中で循環している。だからこそ私は、このアクアポニックスのシステムの中に、エデンの園における調和と関係性の美学を見るのである。


私はそれこそが、このアクアポニックスの人を惹きつける不思議な魅力の正体ではないかと思っている。DIYで十分できる内容である。今度はもっと大きい、商業用のものを作りたい。そうすれば自分だけではなく、より多くの人に、無農薬、無化学肥料の新鮮な有機野菜をシェアすることができるからだ。


そして何よりも、あらゆる関係性が分断され壊されてゆくこの現代社会において、主にある喜びと希望の具体的な提示として、このアクアポニックスが生み出す調和と関係性の美学の中にこそ、私は現代における神さまの創造のワザと、エデンの園の姿を見る。



 













閲覧数:63回0件のコメント