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  • JOJI

コロナとワールドフラッグ&ファーム


"The World frag and farm / Yukinori Yanagi / 1990"


写真は日本の現代アーティストである柳幸典氏の”The World frag and farm"という作品。この作品は200以上の世界の国々の国旗をプラスチックの箱の中に色の付いた砂を使って表し、そこに何千という生きたアリが国旗と国旗をつなぐプラスチックチューブを通じて移動するというもの。


アリが移動する度に国旗は形を変え、中には原型を留めないほどに変形してゆくものもある。この作品を通して、私たちは国家というものが現代のグローバル社会の中で、中にはその形を変え崩壊し、やがて流動化してゆく姿を見て取ることができる。


ちょうど2000年代から本格的に始まった現在のグローバリズムの波は、国境を越え、人、カネ、物が大量に移動する時代を形成していった。この作品は社会変化としてはまだ実感のなかった時代に、そのグローバリズムの真の姿を一早く感じ取り、その危うさや緊張感を表現したとして、高く評価された。また刻一刻と様相が変化してゆくのも、この作品の面白いところである。


今回この作品を紹介するに当たって、人から人へと感染拡大を続けているコロナウイルスのことを思う時、このアート作品が現在においても非常に興味深いメッセージを持っていることを改めて思い知らされる。


また同時に私自身も、日本からNZに福音宣教の働き手として遣わされていることを思った時、国旗の上のアリが通った筋道が、ただ変化し崩れてゆく国の姿を表しているだけではなく、調和と回復へと向けて、欠けと欠けとをつなぎ合わせて作る金継ぎのラインの様にも見えた。


はたして、あなたはどう見るだろうか?


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